東京の音大おすすめ9選!各大学の魅力や特徴を紹介します。

「東京の音大に進みたい」そう考えた時に、自分の技能やレベルに合ったおすすめの大学がどこなのか、悩んでしまう人は多いと思います。私自身、受験生の頃は手探りで情報を集めていて、音楽教室の先生に聞いたり、ネットや雑誌で、たくさん調べてました。

「とにかく音楽を学びたいんだ」という気持ちだけは誰にも負けないぞと思っていたのですが、じゃあ自分の演奏技術や学力がどの程度で、どの大学の、どの学科に進めばいいのかが掴めなくて、途方に暮れていました。音大選びは、自分のレベルを冷静に見極めるのも大事ですが、入学後の環境や、どのような先生の下で学ぶか、という点も重要です。

実際に自分が調べた中で、それぞれの大学の特徴などを紹介します。

東京芸術大学は、学費を抑えて音大で活躍したい人におすすめ

東京芸術大学は、国公立の音大でおすすめ
都内で音楽大学に進学すると考えた時に、多くの人は、私大に進学することになりますが、東京藝術大学は唯一、国公立の大学で音楽学部を設けています。

偏差値は57で、実技試験のレベルも高いため、入学するのは大変ですが、私立の音楽大学と比べて授業料が圧倒的に安く済みます。学費を抑えて、質の高い音楽教育を受けたい人には、うってつけの環境です。

学部は、下の学科からによって構成されます。

  • 作曲
  • 声楽
  • 器楽(ピアノ・オルガン・弦楽・管楽・打楽・室内楽・古楽)
  • 指揮
  • 邦楽(三味線音楽、邦楽囃子、日本舞踊、箏曲、
       尺八、能楽、能楽囃子、雅楽の各専攻)
  • 楽理科

作曲科は作曲技法を学びながら、楽曲研究、現代音楽技法、コンピュータ・ミュージック等も学べます。

声楽・器楽は個人レッスンを中心に演奏家としての技術を高めていきます。指揮科は、基本的な理論を習得後に、高度なスコアリーディング、歌唱や楽器演奏法等を幅広く学びます。楽理科は、音楽の学問的研究に携わりたい人のための科です。

卒業後に、大手企業に入社したり、楽団で演奏家として活動する人もいるので、伝統的な音楽教育を受けて、活躍していきたければ、チャレンジしてみる価値はあります。

引用 : 東京藝術大学 卒業生の進路(過去5年)

東京芸術大学の評判を一挙まとめ!東京芸術大学の評判を一挙まとめ!各学科の特徴や、キャンパスライフについて

東京音楽大学は、音大の中でユニークな教育がおすすめのポイント

東京音楽大学は、「総合力」を身に付けたい人におすすめ
東京音楽大学は音楽を修得する上での「総合力」を重視していて、各専攻で共通して、偏りなく音楽を学ぶための工夫がされています。私大のため、東京藝大よりは入学しやすく、偏差値は40です。

  • 吹奏楽アカデミー
  • ミュージック・リベラルアーツ
  • 声楽
  • 器楽(ピアノ・器楽専攻・弦楽器・管打楽器)
  • 作曲指揮
  • 音楽教育

海外で活躍できる演奏家を育てるミュージック・リベラルアーツ専攻が設置されているのが特徴です。

その他の特色として「マスタークラス」、「国際性」、「オーケストラ」、「教養・英語教育」、「学生のためのプログラム」の5つの柱に力を入れてる点があります。

マスタークラスは、活躍中のトップレベルの演奏家から、演奏の手ほどきを受けれて、短気留学や交換留学で音楽で活躍するための国際性を身に着けることができます。在学生だけでオーケストラが3つ編成されていて、現役で活躍中のオーケストラメンバーから直接指導してもらえます。

教養課程がユニークで、上智大学との単位互換制度で500以上の講座から受講できます。またスカイプを利用し、どこにいても英語が学べる「イングリッシュ・スタディ・センター」を利用することが出来ます。

文化事業を、自ら企画、実行する「文化力発信プロジェクト」や、学生が運営する音楽事務所によって、コンサートを企画する「ACTプロジェクト」など、実践で教養を身に着ける幕政のためのプログラムを充実させるという、新しい教育方法を展開しています。

卒業後には、大学院への進学や音楽教室、一般企業へ就職する人が多いです。

引用 : 東京音楽大学 卒業生の進路

国立音楽大学は、音大卒の就職の難しさにも対応

2つの学科がある東京音大のおすすめ
国立音楽大学は、大きく「演奏・創作学科」と「音楽文化教育学科」の2つの学科に分かれています。

  • 演奏・創作学科
    • 声楽
    • 鍵盤楽器
    • 弦管打楽器
    • ジャズ
    • 作曲
    • コンピュータ音楽
  • 音楽文化教育学科
  • 音楽教育専修
  • 音楽教育専修
  • 音楽療法専修
  • 音楽情報専修
  • 幼児音楽教育専攻

偏差値は35です。演奏・創作学科は、それぞれ上の各専修に別れていて「演奏家」「創作家」となるためのスキルを深めていきます。基礎ゼミから始まる基礎課程で基礎をしっかり身に着けて、専門課程で多彩なコースを選択して、自分の力を発揮できるカリキュラムが用意されています。

音楽文化教育学科は「音楽の先生」「研究者」「音楽に関する企画・制作・運営」を行うための技能を身に着けていきます。

キャンパスの特徴としては、TAC(多摩アカデミックコンソーシアム)という、国際基督教大学、東京経済大学、津田塾大学、武蔵野美術大学、東京外国語大学の5大学による単位互換制度が利用できるところです。

引用 : 多摩アカデミックコンソーシアム(TAC)

また、卒業後の進路を見据えたキャリアカウンセラーによる「進路・就職相談」や個別面談、体験型の就職対策講座や、1年生からキャリアガイダンスがあったりして「音大生の就職の難しさ」に関するフォローがしっかりしています。

引用 : 国立音楽大学 卒業後の進路

上野学園大学は、実技なしで東京の音大に入学したい人にもおすすめ

上野学園大学は、実技なしで東京の音大に入学したい人にもおすすめ

上野学園大学は、盲目のピアニスト、辻井伸行さんの出身校で、学生は石橋メモリアルホールで演奏出来たり、古楽器を専門的に学べたり、カリキュラムに特色があって、私の出身校でもあります。

  • 演奏家コース
    • ピアノ(鍵盤楽器)
    • 弦楽器
    • 管打楽器
    • 声楽
  • 器楽コース
    • ピアノ(鍵盤楽器)
    • 弦楽器
    • 管楽器
    • 打楽器
  • 声楽コース
  • グローバル教養コース
    • 文化創造マネジメント
    • 音楽学
    • 音楽教育

偏差値は42で、音楽学科は上の各コースに別れています。演奏家コースは「プロの
演奏家」として活躍するための技術を身に着け、器楽コースは、演奏だけでなく「教育者としての技術や語学」などを習得していきます。

私は器楽コースのピアノ専門に進みました。

声楽コースは「声」で自分を表現するための技術を学びオペラ歌手を目指す人もいます。

グローバル教養コースは、音楽をきっかけにしたアートマネジメントや、音楽を教えるための知識・技能を学びます。こちらのコースは演奏の実技試験なしで入学できるため、演奏技術は伴っていないけれど「音楽が好きで、とにかく音大に進みたい!」という方にはおすすめです。

レッスンやキャリア支援まで、個別でサポートしてもらえます。私の場合、入学時から「音楽教室の先生になりたい」という思いがあったので、キャリア支援センターで「早めにグレードを勉強しておいた方が良い」とアドバイスされました。

引用 : 上野学園大学  卒業生就職先データ

学生の時は、とにかく言われるがままという感じでしたが、卒業後に何とか音楽教室で勤めることが出来たので、結果的に良かったと思っています。

上野学園大学の評判はどうか、まとめてみました。上野学園大学の評判を一挙まとめ!学園の特徴や各学科の様子も紹介

武蔵野音楽大学は、社会に出るまでのステップ作りの工夫がある

武蔵野音楽大学は、東京でセメスター制がある点がおすすめ
武蔵野音楽大学の偏差値は37で、音楽学部は「演奏学科」と「音楽総合学科」の2つに分かれ、それぞれ各コースに分かれます。

  • 演奏学科
    • 器楽コース
    • 声楽コース
    • ヴィルトゥオーゾ

演奏学科は、上の3つのコースで「演奏家としてのプロフェッショナル」となるための技術を身につけます。音楽総合学科は下の4つのコースで「曲を作ったり、音楽を研究したり、教えたり、音楽と社会をつなぐための知識・技能」を修得していきます。

  • 音楽総合学科
    • 作曲
    • 音楽学
    • 音楽教育
    • アートマネージメント

前期と後期の「セメスター制」によって、履修の自由度が広がる仕組みを導入していたり、教員と学生とのディスカッションを通じて主体的に学ぶことが出来る「アクティブラーニング」を取り入れたり「キャリアデザイン」を1、2年次の必修科目とするなど、学生が主体性を持って、社会に出るまでのステップ作りの工夫があります。

卒業後の進路では、演奏団体、教員関係だけでなく、アートマネジメント系の企業への就職も増えているようです。

引用 : 武蔵野音楽大学 卒業後の進路

洗足学園大学は、東京の音大で演奏の場数を踏みたい人におすすめ

洗足は東京の音大でコースが多彩なのがおすすめ
洗足学園大学偏差値は44で、コースの多彩さが何よりの特徴です。伝統的な音楽教育の区分にとらわれずに「自分が学びたい音楽の領域」を特化して学ぶことが出来ます。

  • ・音楽環境創造
  •  ・管楽器
  •  ・打楽器
  •  ・弦楽器
  • ・ピアノ
  •  ・声楽
  •  ・作曲
  •  ・音楽教育
  •  ・現代邦楽
  • ・バレエ
  •  ・ダンス
  •  ・ジャズ
  •  ・ロック&ポップス
  • ・音楽・音響デザイン
  •  ・電子オルガン
  •  ・声優アニメソング

音大で、ここまで広範囲にわたるコースをカバーしている学校も珍しいです。

また1人1人が専門領域に集中するだけでなく、コースを越えて、オーケストラやアンサンブルなどで、合奏によって演奏を作り上げる経験も積めます。演奏会が年間で200回以上開かれているので、とにかく「経験によって音楽を学ぶ」時間が多いことが特徴です。

卒業生の進路としては、演奏家や音楽の先生、アートマネジメント系の企業や音響デザインの仕事などに就く人もいるようです。

引用 : 洗足学園音楽大学 卒業後進路一覧

昭和音楽大学は、ステージや学外での実践を大切にする音大

昭和音大は東京で、幅広く音楽を学ぶのにおすすめ

昭和音楽大学の偏差値は35で、音楽学部は大きく下の3つの学科に分かれます。

  • 音楽芸術表現学科
  • 音楽芸術運営学科
  • 音楽専攻科・研究生

音楽芸術表現学科は、演奏に従事したり「音楽で何かを表現する」ための学科で、各コースに細かく分かれて、専門領域を深めていきます。

  • ・ピアノ
  •  ・電子オルガン
  •  ・弦・管・打楽器
  •  ・ウインドシンフォニー
  • ・声楽
  •  ・音楽教養
  •  ・合唱指導者
  •  ・デジタルミュージック
  • ・ジャズ
  •  ・ポピュラー音楽
  •  ・バレエ
  •  ・音楽と社会

音楽芸術運営学科は「音楽表現の場」を作り出したり「音楽を教えたり、音楽で人を癒やし」たり、広く音楽と世の中の橋渡しをするための学科で、下のコースに分かれています。

  • ・アートマネジメント
  •  ・舞台スタッフ
  •  ・音楽療法
  • ・ミュージカル
  •  ・バレエ
  •  ・音楽教養

他にも音楽専攻科などもあり、演奏会も多く開かれていて、他コースとの合奏の場もたくさんあるため、専門に集中しながら広く音楽を学んで、実践することが出来ます。

卒業後の進路は幅広く、音楽関連の企業や音楽教室、演劇、舞台関係、また音楽療法のスキルを活かして、保育・福士系に進む人もいます。

引用 : 昭和音楽大学 卒業後の進路

桐朋学園大学は、スキルが伸びる工夫がある音大

桐朋学園は音大で、学生の力が伸びる工夫があり、おすすめ

桐朋学園大学の偏差値は47です。音楽学科は下の各専攻に分かれていて、各領域を深く学んでいきます。

  • ピアノ
  • 弦楽器
  • 管楽器
  • 打楽器
  • ハープ
  • 古楽器
  • 声楽
  • 指揮
  • 作曲
  • 音楽学

6段階に分かれた能力別のソルフェージュ(ピアノ、弦楽器、管楽器、声楽、スコア・リーディング)が全学生の必修となっていたり、卒業試験が公開制となっていたりと、学生の技能がうまく伸びていくように仕組み化されています。

卒業後には、大学院や研究生への進学、一般企業や教育機関への就職、聖歌隊や音楽隊などに就職する人もいるようです。

引用 : 桐朋学園大学の進路・就職

東邦音楽大学は在学中に、音楽で地域と関わりたい人におすすめ

東邦音大は東京で地域社会との交流に力を入れていておすすめ
東邦音楽大学の偏差値は41です。音楽学科は下の専攻に分かれていて、音楽創造、音楽療法、教職実践が専攻として独立しています。

  • ピアノ
  • 声楽
  • 管弦打楽器
  • 音楽創造専攻
  • 音楽療法専攻
  • Konzertfach(演奏専攻)
  • 教職実践専攻
  • パフォーマンス総合芸術文化専攻

東邦音楽大学は、地域社会との交流に力を入れていて、中・高校向けに、管弦打楽器ソロ・コンテストを行ったり、埼玉の川越市南古谷地域と連携して、ウインド・オーケストラを開催していたりするので、学生のうちから、音楽を通じて地域と関わる実感が得られます。

「演奏を聞いてもらう楽しみ」を味わったことのある人なら、学生のうちに手ごたえのある経験を積めます。

こちらの卒業後の進路も幅広く、音楽関連の企業や音楽教室はじめ、自衛隊の音楽隊に入る人なんかもいます。

引用 : 東邦音楽大学のキャリア支援(卒業後の主な進路)

まとめ|東京で自分にとってのおすすめの音大は、学校の特徴を知ることから

東京にある、9つの大学を紹介しました。「この大学に行ってみたいな」と思った大学があれば、まずオープンキャンパスに足を運んでみましょう。相当な練習を積んだ演奏家であっても、自分の演奏のレベルは、多くの人と比較したり、他の人に判定してもらわないと分からないものです。

オープンキャンパスでは、実際に大学で経験するレッスンを受けることが出来る大学もあります。等身大の自分が、大学側が求めているレベルと比べてどうか、どんな先生が教えてくれるか、など、大学選びのポイントが見えてきます。

各大学のコースや、学校側の取り組みを比較しながら、自分に合った大学を見定めていきましょう。

ネットのサービスが発達していて、自分の音楽表現を広く、多くの人の耳に届けることが簡単になってきました。大学側も、学生のうちに、演奏を実践する場をたくさん提供していたり「楽しく、幅広く」音楽を実践するために色々な工夫をしています。

受験生活は大変ですが、この期間を乗り越えれば、自分の音楽を表現できる将来は、そう遠くありません。丁寧に進路選択することで、悔いのないキャンパスライフが送れます。

私自身、入学までは、自分を見失いそうになったりして、苦しい期間がありましたが、おかげで本当に楽しい学生生活を送ることが出来ました。

大学で音楽を学ぶ4年間は、その後の社会人生活に進む前の「音楽と向き合う」ための大切な期間です。各大学のホームページなども見ながら、自分が向かっていきたい方向性と合った大学、専攻を選択しましょう。

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