音大入試の対策の全てを紹介します!これからの受験に必要なもの

音大入試の対策の全てを紹介します!これからの受験に必要なもの

音大の入試は他の大学とは違い、音大独自の受験対策が必要です。受験生の中には、幼い頃から英才教育を受けていて、音大受験の準備は万端で入学が目前だから大丈夫、という人もいます。しかし、多くの人が環境に恵まれているわけではありません。

音大入学を志す全ての人に、受験合格を目指して、これからできることを紹介します。

音大入試をクリアするために、何をしたら良いのか

音大入試の対策には時間が必要です。受験を決めたら、出来る限り早めに準備を始めましょう。

幼い頃から、音楽の経験を積んでいる場合でなくとも、専攻によっては、高校から準備を始めても合格できます。受験に向けた、具体的な対策方法を見ていきましょう。

各音大入試の過去問を解いて、自分のレベルを把握しよう

各音大入試の過去問を解いて、自分のレベルを把握しよう
色々な大学の過去問題を集めて、とにかく一度、解答にチャレンジしてみましょう。こうすることで、今の自分のレベルも把握できますし、行きたいと考えている大学の出題傾向が掴めます。「難しくて全然解けない…」と自信を無くしてしまうかもしれませんが、気軽な気持ちで回答してみれば、何を勉強していけば良いのかがわかりますし、自分が理解出来ている箇所もわかってきます。

これから勉強していく中で、自分が入学したい学校の過去問と、ワンステップ難しいぐらいの問題をたくさん回答する習慣をつければ、レベルアップしながら、実力がついてきます。私は、音大に入学したい気持ちだけが先んじてしまい、今の自分の能力がどれくらいなのか、正直見えていませんでした。

音楽教室の先生のレッスンを受ける中で「過去問慣れ」をしておいた方が良いと言われ、自分が入学した上野学園大学の過去問と、他の私大と、練習もかねて国公立の大学の過去問も解いていました。各大学の過去問題と、各年の入試結果を下に紹介しますので、自分の勉強の参考にしてみて下さい。

学  校  名 項  目 資        料      
東京芸術大学 過去問題 音楽学部・音楽研究科 東京藝術大学入試情報サイト
入試結果 入試結果 東京藝術大学入試情報サイト
東京音楽大学 過去問題 2020年度 入学試験科目と課題曲_sk.indd – 東京音楽大学
入試結果 東京音楽大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビ:旺文社
国立音楽大学 過去問題 入試要項・大学案内・願書の請求方法(音楽学部)[国立音楽大学)
入試結果 入試データ[国立音楽大学]
上野学園大学 過去問題 学部入試 : 上野学園大学 東京・上野の音楽大学
入試結果 上野学園大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビ:旺文社
武蔵野音楽大学 過去問題 入学試験過去問題集 | 武蔵野音楽大学
入試結果 武蔵野音楽大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビ:旺文社
洗足学園大学 過去問題 過去問オンライン(洗足学園の過去の入試問題) 洗足オンラインスクール
入試結果 過去の入試結果 洗足音大のトビラ|洗足学園音楽大学 受験生サイト
昭和音楽大学 過去問題 入試課題|昭和音楽大学
入試結果 昭和音楽大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビ:旺文社
桐朋学園大学 過去問題 過去の入試問題|桐朋学園大学
入試結果 入試結果|桐朋学園大学
東邦音楽大学 過去問題 入学者選抜情報 | 東邦音楽大学
入試結果 東邦音楽大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビ:旺文社

各音大の入試結果を見て、計画を立てていこう

上の表で各大学の「入試結果」から募集人数、受験者数、合格者数を見て、自分が希望する大学、学科に志望する人がどれくらいで、何人が合格しているか、倍率を見ましょう。

過去問がどれくらい解けたか、倍率がどれくらいかを見れば、自分が受かりそうかどうか、確率が見えます。

受験に臨むまでの環境、体制が既にある場合には、そのまま勉強を続ければ良いですが、「合格が厳しそうだな」…と感じたら、音楽教室に通うか、実技なしの科に進むか、AO入試で受験するか、方向性を定めつつ、オープンキャンパス参加日程を決めたり、勉強の計画を立てていきましょう。

普通科から音大への入試を考えたり、受験の準備が遅くなってしまった場合

普通科から音大への入試を考えたり、受験の準備が遅くなってしまった場合

演奏家を志して、ピアノやヴァイオリン専攻などに進んだりする場合は、英才教育で幼い頃から、音大入学を準備している人が多いです。

そうではない場合には、学校の部活動などで、音大に行きたい、と考えだす人もいます。

私は、母が趣味でピアノを続けていた影響で、小~中学校のときだけピアノを習っていました。でも高校は普通科に進んだし、それからは人に教えてもらうこともなくて、自分で練習を続けていた程度でした。

高1の終わり頃、進路を考え始めて「やっぱり音楽が好きだし、音大に行きたい!」そう思い立って、先生に相談してみたのが、受験のきっかけでした。いま振り返ると、もう少し早く動けば、苦労せずに済んだかも…と、思いつつ、自分にとってはこのタイミングがちょうど良かったのかもしれません。

専門的に音楽を学んだわけではないから、音楽教室にも入会して、高2でオープンキャンパスに入り、あれよあれよという間に音楽浸けの受験モードに入っていきました。高校で聞いた話では、高3になってから、音大に行きたいと考えたけれど、実技が追い付かないから、AO入試を利用して入学した人もいたそうです。

音楽のスキル上達は、忍耐力がモノを言います。もし、今の自分の技能に自信が無かったり、環境に恵まれなくても、断念してしまう必要はありません。学校の先生に相談しながら、音大附属の音楽教室を利用するのも視野に入れて、進路を決めていきましょう。

アフターコロナの音大入試のためにどうすれば良い?

2020年4月から、予定していたオープンキャンパスの中止を発表する音大が出始めました。また、大学内では、キャンパスを閉鎖してオンラインでの授業を実施している大学もあり、来年の入試がどのようになるか、見通しがつかない状況ではあります。

コロナに対する大学の方針や、入試に関する情報は、大学のホームページ上で随時更新されています。入学を考えている人は、行きたい大学の最新情報を見逃さないようにしましょう。また、オンラインでのレッスンを導入している音楽教室も多いです。

世の中の状況が厳しくて、将来に対して悲観的になってしまうかもしれませんが、今の状況がずっと続くわけではありません。多くの人が先行きを見失っているが故に、来年以降、受験の倍率が変わって、チャンスが訪れる可能性もあります。これまで以上に、綿密な情報収集が受験合格のカギを握ります。

自分の向かいたい方向を見失わずに、現実的な選択を取っていきましょう。

入試の種類を理解しておこう

音大入試の種類を理解しておこう
過去問や入試結果を見ながら、自分が一般入試を受けるべきか、推薦入試を受けるべきか、それともAO入試を受けるべきか、決めていきましょう。

自分のレベルが見え始めてきたら、現実的に受かりそうな方法を選択していくのです。演奏スキルが伴わない場合でも、入学の時には実技試験のないコースを選んでおいて、入学するまでに、或いは入学後に基礎力を上げていくことも出来ます。

入試の時点で無理をして、頑張りすぎる必要はありません。自分に合った選択をしていくことが大切です。

音大の一般入試科目は?

一般入試は声楽、ソルフェージュ、ピアノに加えて、国語、外国語などの科目が加わります。

こちらも大学によって、科目数が異なるので、よく確認しておきましょう。A日程は2月、B日程は3月に実施される場合が多いです。

音大の推薦入試3つ

音大の推薦入試3つ
推薦入試は、大きく分けて、下の3つがあります。

  • 公募推薦
  • 特別推薦
  • 指定校推薦

公募推薦は高校からの推薦があること、そして大学側の出願条件に合致していることで受けられ、一般科目がありません。声楽、ソルフェージュ、ピアノ、作文や面接などで、受験できますが、具体的な科目は大学によって、異なるので確認しましょう。

特別推薦は条件や入試科目が大学によって変わります。大学側からをコンクールの受賞歴など、過去の実績を認められれば、面接だけであったり、学校によって、様々ですので、こちらも確認が必要です。

指定校推薦は大学側が決定した所定の高校を対象にした推薦入試で、私立大を中心に、各高校ごとに枠が決まっています。

成績や部活などの実績をもとにした選抜によって、選考された生徒が受験できます。10月から11月までに実施される学校が多いです。

AO入試を利用すれば、音大受験の苦手分野をカバーできる

AO入試とは、入学する大学で勉強意欲や適正、個人の技能や独創性を価値判断した上で、評価を決め、合格判定がなされる試験です。私立ではAO入試を取り入れている大学が多いですが、実施していない大学もあるので、よく確認してきましょう。

エントリーシートを出した後、主には、専攻実技の試験と面接を実施されます。また、レッスン形式で試験を行う場合もあり、秋口から年末にかけて、数回行なう学校もあります。「実技は得意だけど聴音が苦手…」という人でも、AO入試に合格してしまえば、基礎力は後から習得するということも考えられます。

一般入試の内容はどんな内容?

音大の一般入試科目は、大きく分けると、次の4つに分類されます。

  • 専攻実技
  • 音楽系科目(楽典・聴音・新曲視唱・副科ピアノ・コールユーブンゲン)
  • 学科
  • 面接・プレゼンテーション

この中で、専攻別の試験「専攻実技」は必須で、私立の演奏家コースなどでは、重要視されます。また「音楽系科目」は、入学してからの学習に無くてはならない基礎力を判定するためのもので、コースによって試験の必須科目、選択科目に盛り込まれています。

「学科」については、センター試験が必要な国公立大学では当然の事、私立音大でも必須となっている学校があります。私は上野学園大学の音楽学科 器楽コースに入学する時に実技と楽典、聴音の試験を受けました。ただ、同じ大学でも実技試験のないグローバル教養コースもあります。

今は、音大も様々なコースを設けていますので、自分の受けたいコースの試験内容をしっかり把握して、対策していきましょう。

専攻実技は、音大入試で非常に重要な要素

専攻実技は、音大入試で非常に重要な要素

専攻実技試験は、音大受験生におっては、キーポイントとなる入試科目です。学科の点数が、多少見劣りする程であっても、とにかく実技が優秀であれば、合格する可能性は高まります。

実技の曲数や演奏時間は学校によって、様々です。また、ほとんどの学校で、課題曲と自由曲に分けられます。自分が入学したい学校の実技試験はどのような内容なのか、過去問などを見て確認しておきましょう。

楽典をしっかり学べば音大入試のための基礎が身につく

楽典をしっかり学べば音大入試のための基礎が身につく
楽典とは、音楽の理論の中で、楽譜や音符のルールやロジックのことです。入学後には楽典の授業がない大学が多く、それだけに受験の時点で、しっかり理解しているかどうかが見極められます。

楽典をしっかり理解しておいた方が、楽曲の把握も早いため、いずれにしても入学前に、できるだけ習得しておいた方が、後が楽です。またコースによっては、楽典がない場合もありますので、過去問をしっかり把握しておきましょう。

聴音は「聴けた音」と記録していこう

聴音は、会場で耳にした音楽を正確に楽譜に記録する試験です。多くの場合、単旋律、二声の、和音が出題されます。 空白を埋めて、全ての音を完全に記録しようと考えるよりも、確実に聴けた音を1つ1つおさせてポイントを稼いでいくのがコツです。

新曲視唱は正確な音程把握が試される

入試の新曲視唱は、初めて見る8小節くらいの旋律を伴奏なしで歌います。楽譜を見るだけの時間が数分程度与えられて、旋律の主和音を聴けます。

正確な音程で歌うためのトレーニングや声の出し方、音感のトレーニングなどを繰り返すことで、 しっかり対応できるようになります。

副科ピアノは、ピアノ科以外で音大入試に臨む人は要注意

副科ピアノは、ピアノ科以外で音大入試に臨む人は要注意
副科ピアノは、ピアノ科とは違う科に入学する人のための実技試験です。ピアノを習得しておらず、声楽や弦楽器などを始めた人は、副科ピアノに苦労することが多いです。

もちろん、ピアノ科ほどのハードルは要求されませんが作曲科や教育科などを受験する場合には、高い技術が必要です。音大への入学を目標にしたら、可能な限り早い段階で、副科ピアノの習得を始めましょう。

コールユーブンゲンは教本をしっかり把握していれば対応できる

コールユーブンゲンとは、フランツ・ヴュルナーが集約した声楽の教本で、色々な練習曲が一冊にまとまっています。当日、決められた1曲あるいは数曲を歌うテストで、声楽専攻では必須となっている学校が多いです。

コールユーブンゲン自体は、合唱のためのトレーニングなどにも使用され、教本を全て覚えることが出来れば、試験には対応できます。 声楽科でなければ、歌唱力はそこまで求められないので、音程に従って正確に歌うことが出来れば、クリアです。

音大入試と言えど、学科試験対策も手を抜かないこと

音大入試と言えど、学科試験対策も手を抜かないこと
実技でどれだけ優秀な結果を出せたとしても、学科試験の点数が極端に悪ければ、合格は遠のいていきます。

国公立大学の入試では、ほとんどの大学が、センター試験を受ける必要があります。私立の場合には、国語と英語の試験がある場合が多いです。センターを受ける場合と、大学側の試験を受ける場合など、学校によっても異なります。

音大の場合には、英語の比重が大きい場合がありますので、自分が受けたい大学の傾向は過去問で把握しておきましょう。

入試の面接・プレゼンテーションは各音大の内容をしっかり把握しておこう

入試の面接・プレゼンテーションは各音大の内容をしっかり把握しておこう
面接では、個人でも面接やグループ面接で、志望動機や入学後にで習得したいことなど、入学の意欲を確かめる質問があります。

プレゼンテーションは特にAO入試で楽器演奏をする、自分が作曲した曲などを提出して作品について解説する、口頭で自分をアピールするなど、こちらも受験するコースによって違います。各大学の入試要項などで確認しておきましょう。

まとめ|現状把握と、計画作りで音大入試を乗り切ろう

自分が行きたい大学で、どれくらいのハードルが求められるか、現実的な距離感と、今の状況の分析が出来たら、合格のためのプランを立てていきましょう。

私は、音楽教室の先生に「焦らないこと」「課題とじっくり向き合う事」自分を落ち着かせるために、この2つを繰り返し唱えるように教えてもらいました。

受験合格までは、息の長い計画になりますから、段取りをないがしろにしてはいけません。自分の弱点を知り、夏休みなどを克服期間にあてましょう。反対に得意とする科目はスタートから、パワーアップしていき、自身をつけて長所を伸ばし、得点を上げられるようにして、弱点をカバーしていきましょう。

自分のメンターに協力してもらい、1つ1つ壁を乗り越えていくことで、音大合格は確実なものになります。合格までは長い道のりですから、自分に出来ることを積み重ねていくことで、自信がついて、結果的にゴールは近づいてきます。

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