東京芸術大学の評判を一挙まとめ!各学科の特徴や、キャンパスライフについて

東京芸術大学の評判を一挙まとめ!

都内の音大でも別格である東京芸術大学、どのような評判があるでしょうか。東京都内で音楽大学に入学する受験生の多くが私大に進むことになりますが、東京芸術大学は都内で唯一、国公立で音楽学部が開かれています。

各学科の特徴や、実際に入学した人や、卒業生の評判などをまとめました。

東京芸術大学の評判・口コミはどう?

東京芸術大学の評判・口コミはどう?
東京芸術大学は学費を安く抑えて、良い環境で音楽に励みたい人にとっては、最適の環境です。憧れている人が多いがゆえに、良くも悪くも色々な評判が飛び交っています。

いくつかの評判や口コミを取り上げながら、実際のところはどうなのか、見ていきましょう。

東京芸術大学はなぜか就職率が低い?

東京芸術大学が公開している卒業後の進路状況を見ると、一般企業で任天堂や、カルチュア・コンビニエンス・クラブの大手や、読売日本交響楽団などの著名な楽団入りしている人たちが目立ち「さすが東京芸大!」と言いたくなります。

引用 : 最近5年の進路状況 – 東京藝術大学

一方で、就職率が全体で2割という、非常に極端な数字が出ています。私大の音大であれば、4~5割が一般企業、他が楽団入りや音楽教室へ就職するという傾向があり、景気が厳しくとも5~6割程は就職します。

「東京芸大の学生は変わった人が多い」という評判もあり、自分自身で芸術家、演奏家としての道を開拓していく人がいるのは確かです。

しかし、就職率の数字を見る限りでは、就職に対する意識付け、キャリア学習は私大の方が積極的であるということがわかります。

東京芸術大学のキャンパスライフはどう?

就職率に関してはさておき、学校のキャンパス内では、やはり質の高い演奏家等のイベントが開かれています。

上野、取手、横浜、千住の各キャンパスがあり、音楽学部の演奏会や受験生向けのツアー、美術学部の展覧会など、自分の感性を高める催し物が積極的に開かれています。学生も教授陣も「質の高い表現を追求する」この点については貪欲です。

東京芸大は日本全国の音大学の中でも、特に一流の先生が集まっています。教員として、また表現者としてコンサート活動にも励んでいて、日本各地で演奏を披露している、名の知れた先生ばかりと言っても過言ではありません。

また、実技の試験が優秀な学生には、結果に則して翌年度の学費が免除してもらえるという特典もあります。そのため、高い志を持って取り組む人には、相応の結果がはね返ってきます。

学科の特徴や評判は?

東京芸術大学の学科の特徴や評判は?
東京芸術大学 音楽学部は、国立大学でただ一つ、音楽を専門とする学部であって、実に120年の歴史があります。西洋音楽だけではなく、邦楽科が設けられているところも特徴的です。

「伝統を大事にしてるから保守的」かというと、そうでもなく、平成9年になると、作曲科に電子音楽のコースが開かれました。また平成14年には音楽環境創造科の設置など、いろいろな改革にチャレンジしていて、学校自体が新しい音楽表現に意欲的です。

作曲科は、自分の作った曲が脚光を浴びるチャンスがある

東京芸術大学の作曲家の評判
作曲科では、ありとあらゆる音楽の分野で応用できるスキルと知見を磨いていきます。ホイホイと使い回せる作曲が出来るということではなくて、ヨーロッパ近代音楽の由緒のある創作手法を身に着けていきます。

教員のほとんど現代音楽界で実績を重ねていて、海外の動向にも詳しい人ばかりなので、国内で「良い作品を生む」ということに、高い意識があります。

学生もコンクールで受賞したり、講習会でスポットライトを浴びる人が少なくありません。そして、演奏団体による特別講義やワークショップの中で学生の作品が披露されます。

こうした価値のある経験を積み重ねることで、スペシャリストとして、強化されていきます。

声楽科は、声楽の基礎をしっかり身に付けて発表していく

東京芸術大学の声楽科の評判
声楽科では、個人レッスンで発声等の声楽技術や表現を高めながら、「合唱」「声楽アンサンブル」などのアンサンブルの授業や「オペラ基礎」「オペラ実習」等のカリキュラムで、声楽家としての基礎を身に付けていきます。

声楽の演奏は1人だけでは出来ず、共演者が必要です。

1年次から3 年次に向かっては「合唱」、そして「声楽アンサンブル」「室内合唱」、加えて「オペラ基礎」「オペラ実習」等のカリキュラムを通じて、アンサンブル能力を確かなものにしていきます。

こうして、自分自身の声の成長を実感しながら、発表する経験を積むことが出来ます。

器楽科では場数を踏むことで、自分の演奏に自信がつく

東京芸大の器楽科は、1年次から卒業するまで、カリキュラムの制約がゆるめで、自分の伸ばしたい方向性を選択していけるよう配慮されています。テストの演奏曲目はいくつかの時代区分からチョイスするように決められていますが、課題曲ではなく選択肢が幅広いです。

2年次の学期末に受けるテストは、20分ほどのプログラムを2曲演奏する形になっています。3年次には学内でのコンサートがあり、奏楽堂で一般公開で披露します。このコンサートを聞きに来る聴衆も年々増えているようです。

そして、藝大フィルハーモニアとモーニングコンサートのための協奏曲オーディションに向かっていきます。4年次の卒業試験では、奏楽堂での公開演奏で30分ほど、他にも学内のレパートリー試験で30分ほどの曲目を披露します。

とにかく演奏する機会が多いため、卒業までにはリサイタル1.5回~2回分のプログラムが完成できるように成長していきます。

もちろん独奏の追究ばかりでなく、歌曲伴奏や合奏、室内楽を経験していくことで、バラエティーに富んだ楽曲を扱い、アンサンブルの場数が踏めるように工夫されています。

指揮科では、オーケストラ指揮の実践経験を積む

東京芸術大学 指揮科の評判
指揮科では、プロの指揮者としてオーケストラ音楽・オペラ・バレエ・オラトリオなどを総合的に扱えるように、学んでいきます。そして、実技レッスンの他に楽曲・楽書の学習等、指揮者となるための多岐に亘る知識をマスターし実践を積んでいきます。

指揮科の学生には高いソルフェージュ能力や聴音力と音楽性が求められます。

1年次から2年次の間は、ソルフェージュや和声、スコアリーディングなど、基礎となるセオリーを身に付けていきます。

3年次からは、高度なスコアリーディングや音楽史、オペラ指揮の演習、歌唱や、演奏法などを、広範囲なカリキュラムから、必要な科目を選択していきます。4年次には、学内での演奏や公開演奏を通じて、オーケストラを指揮する実践を積んでいきます。

東京芸大の指揮科は、なんと入学定員が毎年2人しかいません。入学できること自体がとても凄いことで、多くの人から注目を浴びることになります。

邦楽科は公開演奏で、理論と実技を習得していく

東京芸術大学 邦楽科の評判

国立大学で邦楽科があるのは、東京芸術大学だけです。

三味線音楽(長唄、常磐津、清元)、邦楽囃子、日本舞踊、箏曲、尺八、能楽、能楽囃子、雅楽の個人レッスン、学内、公開演奏での実践で、古典の研究に励みながら実技と理論を習得していきます。

専攻毎に副主専攻実技があって、さらに専門性を高めていきます。また基礎力を確実なものにするため、洋楽のソルフェージュも取り入れられていて、バラエティ豊かな音楽に対応できるようになります。

楽理科は学問としての音楽を追及していく

楽理科は、西洋音楽史、日本・東洋音楽史、音楽民族学、音楽美学などの音楽学を追究していき、学問としての音楽の研究や、それに関連した仕事に携わるよう学んでいきます。

西洋音楽史、日本音楽史、東洋音楽史、音楽美学、音楽理論、音楽民族学の6つが設定されていて、講義と演習や実習が混合されてカリキュラムが組まれています。

また2年次末までに決められた単位を取得して、際立った成績を達成できれば、学部を3年で卒業できるという道もあります。

音楽環境創造科は、新しい音楽表現を追求していく

東京芸術大学の音楽環境創造科の評判
音楽環境創造科はテクノロジーや世の中の変化と、音楽との関りから、新しい音楽表現を探求していきます。

また、映像表現やコンピュータによる音響など、新しい媒体を取り入れた表現、また、 アートマネジメントなど音楽と社会との新たな関係を模索します。

卒業後は、放送局、新聞社、マスコミ関係、IT系企業などに就職したり、芸術文化施設、スタジオ、イベントの運営に携わったり、表現活動を続けていったりするようです。

とにかく先生や卒業生の知名度・評判が高い

東京芸術大学は先生の評判が高い
日本全国の音楽大学の中で、特に著名な先生や卒業生が多いです。教員の方々も現役で活動していて演奏会を開いたり、楽曲を発表したりと、皆アクティブです。

各専門の授業も週1でレッスンが開かれているので、自分が「この先生に教わりたい」という希望を出して、自分の腕を磨けます。先生からは、演奏会に向けての練習で注意すべき点など、実体験を交えて教えてもらえるので、かなり参考になります。

また卒業生も有名な方ばかりで、クラシックの領域に留まらず、芸能界や、現代音楽、メディアアートの分野など、各方面で活躍しています。

本気で音楽の仕事を続けていきたい人にとっては、かなり恵まれた環境になります。

参考 : 東京藝術大学 | 教員総覧

頑張っている学生をサポートする、奨励制度が優れている

東京芸術大学の奨学金の評判
試験で際立った成績を残した学生は翌年の学費が免除されたり、いくつもの演奏会に選ばれ、共演依頼がたくさんきます。

また、海外で講義を受けることが出来たり、留学の資金援助までしてもらえます。しっかり援助してしてもらえるので、安心して演奏や勉学に集中できるので、良い実績を残しやすく、 成功スパイラルに乗ることが出来ます。

専門領域の授業は優れているが、一般教養科目が少ない

一般科目が少ない点に注意
専門科目が多い反面、他大学の他の学科と比較すると、一般教養科目の授業が多くありません。音楽に関係する、宗教、倫理、心理系の科目はあります。しかし、理系の科目があまり充実していないので、人によっては、音楽におけるロジカルシンキングに少し偏りが出てしまいます。

自分の専門領域を深めたい人にとっては良い環境ですが、広く学びたい人は、他学科の友達を作って情報交換するようにしましょう。

参考 : 東京藝術大学 | 【一般教養科目】一覧 (平成29年度の例)

まとめ|東京芸術大学の評判は、専門分野で力を伸ばしたい人に参考になる内容が多い

東京芸術大学の音楽学部は、自分の専門に特化して集中して学び、腕を磨きたい人にとっては最適の環境です。質の良い教育を受けて、学生のうちから演奏や作曲の実践をたくさん経験出来て、実績を残せます。

ただ「東京芸大は、天才肌で変わっている人が多い」という評判などもあり、音楽に心酔するがゆえに、感性が鋭い人もいます。

入学を考えている人は、自分の方向性やビジョン、目標を見失わないように挑みましょう。

関連記事 : 東京の音大おすすめ9選!各大学の魅力や特徴を紹介します。

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